古代から現代に及ぶ中国の宗教文化を、国内外の学者38名が執筆。弘前大学秋月観暎教授の退官を契機に刊行された本書は、道教を中心に儒仏道の三教にわたる論文を収める。研究者必携の書。
古代から現代に及ぶ中国の宗教文化を、国内外の学者38名が執筆。弘前大学秋月観暎教授の退官を契機に刊行された本書は、道教を中心に儒仏道の三教にわたる論文を収める。研究者必携の書。
その現状と問題点を考える
野口鐵郎+福井文雅=編集協力
中国文化の諸相にまたがる道教。この道教研究の現状と問題点を、第36回道教学会で行われたシンポジウムをふまえ、各分野の研究者が執筆した、道教研究の概説書。
道教は中国古来の民間信仰を基に、儒教の儀礼・思想、道家思想、仏教の儀礼・思想を摂取、隋唐時代にその教理を完成した。本書は隋唐道教の展開を、歴史学的、文献学的な手法に思想史的アプローチを加味して論じた研究書。
本書は、老壮思想の研究者として有名な著者が、長年にわたって発表してきた論文の集大成である。道家思想と仏教、道教の関わりや老子化胡説から釈迦の生滅年代を論ずるなど、中国思想に緻密に取り組んだ好書。
道教および東アジアの諸宗教に関心を抱く、若手研究者の集まりである道教文化研究会の10年にわたる研究成果を集成した論文集。道教文化への展望を切り拓こうとする重要な課題と若々しい意欲に満ちている。
宮澤正順=監修/訳 伊藤丈+清水浩子=訳
中国の歴史と深く関わりながら、人々の生活にとけこんでいる道教の実際を、中国人である著者が時代の流れに沿いながら解き明かす。格好の道教の入門書。