広大な中国大陸の自然風土、そこで営まれる庶民の生活。2000年の時の重みを持つ道教聖地を探訪。中国の精神文化が1200葉を超える写真の中に躍動している。歴史、民俗、宗教、建築など分野を問わず必携の書。
中国大陸踏査記録
広大な中国大陸の自然風土、そこで営まれる庶民の生活。2000年の時の重みを持つ道教聖地を探訪。中国の精神文化が1200葉を超える写真の中に躍動している。歴史、民俗、宗教、建築など分野を問わず必携の書。
道教寺院の修行と生活
自然豊かな「天府の国」の緑野の中に、道教発祥の地・青城山がある。鬱蒼と黒々とした森の奥の「道観」は、俗界をはなれた桃源郷といえよう。本書は、中国民族の思想・信仰・文化の支柱のひとつである道教の今の姿を、道士たちの生活の中に見る。
二教の論争を中心に
12世紀中葉の中国で、禅の要素を多分に取り入れた全真教という道教教団が成立した。チンギス・ハーンの信任を得て次第に勢力を増すが、仏教側との論争に破れ衰えていく。資料を読み解きながら道仏論争の謎に迫る。
中国医学と中国固有の宗教である道教とは、密接な関係にある。自らも医師である著者が、今も台湾や東南アジアの寺院で行われている民間医療を通して、不老長寿を願う中国伝統医療の源流を探求する。
中国の医学では、固定的な物体としての臓器や消化管、骨格といったものは、重要ではあるにせよ、医療の主たる目標とはなっていない。その中を流れるものこそが、人の身体にとって本質的なものである。静的な物体ではなく、生きて流れ動く身体としての中国医学を明らかにする。
道教の身体技法
不老長寿を果たす道教の主要な実践法であり、儒教・仏教にも大きな影響を与えた外的(鉱物薬等)と内的(身体的)錬金術。豊富な図版を使って東アジアの神話の中に、内的錬金術の姿を探っていく。